アーユルヴェーダ
■アーユルヴェーダで体内浄化

毒素というと、体に溜まった化学物質や老廃物などを想像しがちですが、アーユルヴェーダ(インドの伝承医学)ではそれらとはまた別の概念である「アーマ」(未消化物のこと)を体のあちこちに不調をもたらす毒素であると考えます。
通常、食べたものは胃腸で消化、吸収され、肝蔵で代謝されてから、血液を介してエネルギー要素として全身に送られていきます。
しかし、この一連の機能に問題があると食べたものが体の要素やエネルギーに変換されずに残ってしまい、それが『アーマ(未消化物)』になるのです。
アーマは、ネバネバとしていて腸管や血管、リンパ管など体中のあらゆる管に付着します。
これによって、管は狭まり流れは悪くなります。そのため、酸素やエネルギー源の供給、老廃物の排泄などがうまくいかなくなり、結果として組織が弱くなってしまうのです。
ですから、アーマをためてしまうといろいろな症状が現れてきます。
肩こりや頭痛、便秘、体の痛みやむくみといった不定愁訴から動脈硬化、糖尿病まで、ケガの外因性の病気以外ほとんどの病気はアーマが原因でおこると考えられています。
●アーマを取り除くには
アーマ=未消化な食物
ですから、消化力を高めることで消化しきることができます。
しかし、消化力を弱めてアーマを作る生活習慣をしている人も少なくありません。
そこで、次のような習慣を改善することから始めましょう。

2.未消化な状態で食べる
胃腸の働きにはいくつものステップがあります。
胃だけをとってみても、まず食べ物を軟らかくする粘液が分泌され、次に酸性の消化液が出てきて食べ物を溶かします。
そして、食べ物を腸に送りだすという3つのステップがあります。
おおよそ、各ステップに1時間程の時間を要します。
もし食べ物が3番目のステップにあるとき、新しい食べ物を食べるとどうなるでしょうか?
もしかすると、1〜2番目のステップを経ずに、古い食べ物と一緒に腸へ送られてしまうかも知れません。
ですから、ダラダラ食いや食事の間隔が短すぎるのはあまり良くないのです。
3.不規則な食事
食べたり、食べなかったりと食事に変動があると胃腸の働きが不安定になり消化がうまくいかなくなります。
できるだけ、朝、昼、晩、三食決まった時間に食べるようにしましょう。

5.冷たい食事
胃や腸で分泌される消化液は、あら種の酵素ですから、それが働く為には温度が必要です。
冷たい食べ物や飲み物で冷やしてしまうと暖炉に水をかけるようなもので消化の邪魔をします。
冷たいものはできるだけ避けるようにしましょう。
6.汚染された食事
食品添加物や遺伝子組み替え食品、農薬のついたものなどは避けた方が良いでしょう。
7.食べる速度が速い、遅い
食べる速度は速すぎても遅すぎてもいけません。
ゆっくり食べる事は良い事のように思えますが、たとえばフルコースを2時間かけて食べる場合、前菜とデザートで2時間も差があるので未消化で食べるのと同じことになってしまいます。全部で20〜30分くらいで食べるのが適当です。
8.季節や時間に適応した食事
人間の消化力は季節や時間によって変ります。
夏は一年で一番消化する力が弱くなり、冬は食欲もあり消化力も高まります。なので、夏も冬と同じように食べてしまうと消化が追いつかずアーマを作ってしまうのです。
また、一日の中では消化力が強いのは昼、夜、朝の順番です。
昼は、肉や魚といった重めの物を食べ、夜や朝は軽くするが理想的です。

●アーマを積極的に減らすには
1.消化力を直接強くする方法
熱い白湯をこまめに飲むようにする・・・体温が温まって消化力が回復します

水というのは、本来重い質を持っていますが、沸騰させることによって軽くなります。
水の持っているきれいに洗い流すという性質に熱の性質と空気の性質が加わって体の中を浄化、活性化させる働きを持つようになります。
2.料理に生姜(ショウガ)を使う
生姜は熱を強くもつ食品です。胃腸を刺激して消化力を高めてくれます。スープや炒め物などいろいろな料理に活用しましょう。
また、ジンジャー入りレモネードや白湯に市販のジンジャーパウダーを2〜3振りしたものもおすすめです。
また、定期的に夕食を流動食や液状食にすると胃腸の機能が高まります。
例えば、週に2日は夕食はスープだけにして見るのも良いでしょう。
2.消化管を掃除する方法
白湯にレモンと少量の塩を加えてもの、ぬるめの白湯にレモンと小さじ1杯のハチミツを加えたものを飲むと消化管を掃除することができます。
ハチミツは、非加熱のものは浄化作用が強いのですが、加熱したものは毒性の強いアーマになりやすい性質があります。
必ず非加熱のものを購入するようにしましょう。また、飲む時も熱い白湯ではなく40度くらいまで冷ました白湯に入れるようにして下さい。
3.直接アーマを燃やす方法
直接アーマを消化してしまう方法もあります。
それも、白湯を飲むことと生姜や黒胡椒、クミン、フェンネルといったスパイスを使った料理を食べる事です。

5.パンチャカルマ
アーユルヴェーダには、『パンチャカルマ』と言う究極の浄化法があります。
これは、専門知識をもった医療機関でしか行う事ができませんが、自宅での食事療法やマッサージでは取る事ができないアーマを浄化する事ができます。

これを受けると、アーマや過剰なドーシャがすっかり排泄され、今までつらいと感じていた症状が消えてまるで、子供のころのような活力を取り戻す事ができます。
肌の感じが変り、お腹がスッキリして便通もよくなります。
本格的に全身浄化したい人は、クリニックで体験してみると良いかもしれません。
■3日間の週末プログラム(擬似パンチャカルマ体験)
《1日目》
【朝食】・・・通常通り
【昼食】・・・通常通り
【夕食】・・・7時までに終わらせ、その後は白湯以外は口にしない
【就寝前】・・・お風呂(半身浴がおすすめ)に入った後、ひまし油(下剤)15ml(便が柔らか人は10ml)に白湯を溶きレモン汁で臭みを消して一気に飲む
【就寝】・・・お腹が冷えないうちに布団に入る
※ひまし油は下剤ですが、ここでは少量用いますので、下痢になる人は約半数です。
胃腸系の働きを止めることを目的としているので、下痢を起こす必要はありません。

《3日目》
【朝食】・・・お粥と味噌汁、温かいミルクとシリアルと言うような軽めの食事を8時までに済ませる
【昼食】・・・12時前後に温かく栄養のある食事をとる
【夕食】・・・朝食より重め、昼食より軽めの食事を8時までに摂る。
※できればこの日は、菜食にすると良いでしょう

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